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多摩川の雑草燃料に 大学生がペレット製造を児童に伝授

話題 | 神奈川新聞 | 2019年10月9日(水) 17:30

ペレット製造機の前で東京国際大のスタッフからペレットを受け取る児童 =川崎市幸区
ペレット製造機の前で東京国際大のスタッフからペレットを受け取る児童 =川崎市幸区

 多摩川の堤防に生える雑草を刈り取りペレット(燃料)に加工するプロジェクトを、東京国際大(埼玉県川越市)の学生が進めている。9月26日には、川崎市幸区で地元の児童を招いた製造体験の催しを実施。児童らは身近なものを資源として活用する「エネルギーの地産地消」の意義について、理解を深めた。

 ペレット製造の取り組みは、「大学生観光まちづくりコンテスト2017」に同大の学生が応募したことがきっかけ。斬新な発想が目に留まり、国土交通省や川崎市、公益財団法人「河川財団」、一般社団法人「カワサキノサキ」と共同で進める「エネルギー地産地消の先進モデル確立プロジェクト」へと発展した。

 同大の関係者は「どこにでもある雑草を地域資源として有効活用しつつ、除草費用の削減も図れる」とプロジェクトの意義を強調。地域住民と一緒に刈草収集に取り組むことで、河川敷への愛着を深める効果も見込めるという。

 製造体験は、子どもたちの環境学習の一環として多摩川交流センター(同区)を会場に開催。河川敷にほど近い市立古市場小(幸区)の5年生約70人が参加した。

 1週間ほど前に刈った草を裁断する工程からスタート。同大の学生7人らを指導役に、児童らは破砕された草をペレット製造機に投入し、加工直後の熱を発するペレットを興味深そうに眺めていた。また、ペレットストーブの説明を受けるなど、ペレットの活用法についても学んだ。

 体験を終えた児童は「単なる草なのに家庭で役立つ物になってすごい」「バーべーキューの燃料でも使えそう」などと感想を語っていた。

 
 

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