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伊勢原に日産進出でベトナム人増加 交流グループ結成、催しも

話題 | 神奈川新聞 | 2017年10月10日(火) 02:00

民族衣装アオザイを着て中秋節を祝うベトナムの子どもたち =伊勢原市内
民族衣装アオザイを着て中秋節を祝うベトナムの子どもたち =伊勢原市内

 伊勢原市在住のベトナム人が増加し、国別の市内在住外国人として最多となっている。市周辺の日産自動車グループの事業所で働く人が増え、家族を呼び寄せているためだ。今夏にはベトナム人による交流グループが結成され、ベトナムの中秋節を祝うイベントを市内で開催。「故郷の文化を子どもたちに伝えるだけでなく、日本人にも紹介したい」と意気込んでいる。

 親日国として知られるベトナム。もともと市内にはインドシナ難民として渡ってきたり、日本人と結婚したりした人がおり、2007年度は195人が住んでいた。ちょうどこのころ、日産がベトナムに進出した関係で、現地従業員として雇われたベトナム人が研修や派遣技術者として、平塚市や厚木市などの事業所で働くようになり、増え始めた。

 一部は、教育や医療、治安など日本の環境が気に入り、そのまま永住を決意。家族を呼び寄せ、国内のグループ会社に転籍した人もいる。伊勢原市内在住者も15年度は405人となり、339人の中国人を抜き、国別では最多に。16年度はさらに502人となり、市内の外国人住民1814人中、4分の1強を占めるまでになった。

 一方で、悩みも出てきた。通訳業のレー・レ・トゥイさん(42)は「日本に住んでいると子どもたちにベトナムの文化を伝える機会が少ない」と明かす。そこでトゥイさんが中心となり、市内最大の観光イベント「伊勢原観光道灌まつり」に名物の米麺料理「フォー」を販売する模擬店を出店している。

 今年夏、模擬店の仲間が中心となり、交流グループ「Vホーム」をつくった。9月30日には市内でベトナムの「中秋節」を祝う催しを開催。ベトナム人と日本人130人が集まり、ベトナム料理を食べながら、交流を深めた。

 日産のグループ会社でエンジニアとして働くグェン・ディン・クィさん(33)は「日本人と仲良くなりたいので、一生懸命、活動したい」と話していた。

 
 

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