難病治療のため、米国で肺移植を受けた県立相模原高校2年の田村真子さん(16)=相模原市中央区=が帰国し、7日に市内で開かれた会見に元気な姿を見せた。術後の経過は順調といい、田村さんは「将来は、(多くの人を)楽しくさせるアニメ関係の仕事をしたい」と目を輝かせて夢を語った。
田村さんは「みなさんのご支援、ご協力、ありがとうございました。動けるようになって全てがうれしくて、幸せでいっぱいです」と笑顔であいさつ。多くの人からの励ましの言葉と大好きなアニメが長い闘病生活の支えだったとし、「つらくてもアニメを見てがんばろうと思い、笑うこともできた」と振り返った。
田村さんは中学1年の時に、肺動脈の壁が厚くなって血液が流れにくくなる国の指定難病「肺動脈性高血圧症」と診断された。病状が悪化し、米国での肺移植を決断。2月に発足した「まこちゃんを救う会」が費用約1億9千万円を募金で集めた。7月末に米国で手術を受け、成功。歩いて散歩できるまでに回復し、今月4日に帰国した。
術後約1年は感染症のリスクが高く、高校に通う時期は主治医と相談して決めるという。