ラグビーワールドカップ(W杯)で代表チームが事前キャンプを張ったオーストラリアの子どもたちが小田原市を訪れ、地元の小学生と交流を深めた。国際理解と交流促進に向けて来日中の私立「キングス・スクール」の小学生で、ラグビーなどスポーツを通じて友好を育んだ。
同校は1831年創立で、同国内で最も歴史のある私立学校。男子校で、日本の小・中・高校の一貫校に当たる。来日は2年ごとに行われる国際交流プログラムの一環で、これまでは欧州が多かったが、今回はW杯が開かれる関係で日本を選んだ。
9月27日に来日した一行はラグビー、サッカー部員の小学6年生計26人。小田原には同30日に訪れ、市立三の丸小学校(同市本町)で書道体験や児童との交流を行い、豪州代表チームがW杯の最終調整で練習した城山陸上競技場(同市城山)で地元小学生とラグビーとサッカーで対戦した。
ラグビー(9人制)は小田原ラグビースクールとの試合が組まれ、メンバーが不足した小田原側に豪州側から助っ人が加入。トライを奪い合う熱戦を展開し、試合終了のノーサイドでは握手で健闘をたたえあった。
小田原チームで出場したルーク・フリートさん(12)は「小田原のプレースタイルを尊重して合わせた。一緒にできて素晴らしい経験になった」と交流を喜んだ。同スクール主将の中島新太さん(12)は「英語が話せず戸惑ったけど、プレーしてなじむことができた」と笑顔で振り返った。
一行はこの後、静岡でも交流を重ね、5日に帰国する予定。