敬老の日を翌日に控え、横行する特殊詐欺に注意を促そうと、横浜を拠点に活動する大日本プロレスと県警が15日、試合会場の横浜文化体育館(横浜市中区)で撲滅キャンペーンを行った。
会場内のブースで、通話内容を自動録音したり、警告メッセージを発したりする機能を備えた「迷惑電話防止機器」を紹介。留守番電話の常時設定などと合わせ、有効な対策を啓発した。試合の合間には、所属レスラーや警察官、県警の振り込め詐欺撲滅ヒーロー「振り込まセンジャー」らがリング上で「敬老の日を機に特殊詐欺に改めて注意を」などとマイクパフォーマンスを行い、約3千人の観客に被害防止を訴えた。
8月末から横浜市都筑区の道場を「子ども110番の家」とするなど、県警と連携して防犯対策に力を入れている大日本プロレス。沼澤邪鬼選手は、高齢者の被害が後を絶たない現状を踏まえ「さまざまな手口を知って、高齢の家族らに伝えてもらい、卑劣な詐欺被害に遭わないようにしてほしい」と話した。
県警によると、昨年の特殊詐欺の認知件数(2774件)、被害総額(約61億1600万円)はともに過去最悪を記録。被害者の約9割が60代以上だった。