三浦市立小学校5校の児童約130人が13日、マダイの稚魚約2千匹を、小網代湾(同市)に放流した。市の海洋教育の一環。
放流されたのは、ふ化から3カ月半ほどたった約70ミリのマダイ。多くは生後3~4年ほどで漁獲されて食卓に並ぶという。児童は「行ってらっしゃい」「元気でね」などと声を掛けながら、バケツに入ったマダイを海へと続くスロープに流し、見送った。
放流に先立ち、講師を務めた県の外郭団体「県栽培漁業協会」の担当者が「マダイは20年以上生きるが、何年まで生きるかは分かっていない」「県内で漁獲されるマダイの4割が放流されたもの」などと解説した。
剣崎小学校4年の石渡遥翔さん(10)は「マダイがバケツに残ってしまわないよう、気を付けた。このまま大きく育ってほしい」と願い、三崎小学校3年の原山遙生さん(9)は「魚が楽しそうに泳いでいた」と笑顔を見せた。