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県美術展、入賞入選の345点を展示 県民ホール

話題 | 神奈川新聞 | 2019年9月6日(金) 13:12

大賞作品(右)に見入る来場者=県民ホールギャラリー
大賞作品(右)に見入る来場者=県民ホールギャラリー

 県内最大規模の公募美術展「第55回神奈川県美術展」が、横浜市中区の県民ホールギャラリーで開催中だ。県内外から応募された1085点から入賞、入選した345点の力作を展示している。入場無料。

 同展委員会と県民ホール、県の主催。15日まで1期として平面立体部門の107点、18~29日は2期として工芸・書・写真部門の238点が並ぶ。モチーフの選択から表現技法まで多様性と創造性にあふれる。

 同展は新進作家の育成と美術愛好家の創作支援などを目的に、1965年から毎年開催されている。

 今年の平面立体部門では3枚のパネルを組み合わせたRikakoさん(東京都)の作品「おまえが水の中の魚のように楽しかったころ」が大賞となった。同ギャラリーの中野仁詞学芸員によると、こうした形式の作品が同賞に選ばれたのは初めてで、同展における表現の幅の広さや豊かさがうかがわれる。

 同作は軽妙な絵柄で見る者を引き付ける。淡い色彩が美しく、サボテンのような奇妙な造形が描き込まれている点やタイトルにも謎めいたところがある。

 書部門の大賞には「神奈川書家三十人展」で活躍する生駒蘭嵩(らんしゅう)さん(鎌倉市)が選ばれた。工芸部門は戸叶(とがのう)恵介さん(横浜市)、写真部門は中村佳綸(かりん)さん(横須賀市)がそれぞれ大賞を受賞した。

 16、17日休館。中高生特別企画展も同時開催中。問い合わせは、同ギャラリー電話045(662)5901。 (下野 綾)

 
 

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