かまぼこ板をキャンバスにした作品が並ぶ「もったいない展」が、小田原市風祭の「鈴廣のかまぼこ博物館」で開かれている。漫画家の松本零士さんら著名人の作品約25点を展示している。9月1日まで。
「食べた後に残るかまぼこ板に、もう一度新たな命を吹き込む」をコンセプトに、同館を運営する鈴廣かまぼこは1982年から隔年でコンクールを実施。今回の展示では、過去のコンクールに招待作家として著名人が出品したものを並べている。
会場では、松本さんが「銀河鉄道999」を表現して板1枚に1両ずつ描いたものや、故水木しげるさんがキャラクターを描いたものなど漫画家の作品が多く見られる。俳優の片岡鶴太郎さんや書道家の武田双雲さんの作品も紹介している。
同社の広報担当者は「かまぼこ板がアートになることを知り、リサイクルに関心を持つきっかけになれば」。開成町の主婦森美也子さん(48)は「かまぼこ板を集めて、家でも絵を描いてみたい」と話していた。
午前9時から午後5時まで。入場無料。問い合わせは、同館電話0465(24)6262。