川崎の特産「多摩川梨」とブドウの品評会の前期の部が19日、川崎市宮前区の大型直売所セレサモス宮前店で行われた。生産者の技術向上などを目的にしたもので、川崎市とJAセレサ川崎の主催。出荷時期に応じて毎年、前後期の2回に分けて行われている。
前年よりやや少ない「幸水」などの梨77点と、「シャインマスカット」などのブドウ8点が出品された。JAセレサ川崎によると、今年は長梅雨で日照が足りない状態が続いた後、一転して猛暑という厳しい環境に見舞われた。それでも、丹精込めて作られた果実が出品され、大きさ、形、色つや、糖度などが審査された。
最高賞の「川崎市長賞」には、高津区の戸張功さんの幸水が選ばれた。審査長を務めた県農業技術センター横浜川崎地区事務所の眞壁敏明さんは「今年は難しい年になったが、いいものが出品された。これから出荷される品種は長梅雨の影響も少なくなっているので、さらに期待できるでしょう」と話した。
品評会の後、一般向けの観覧、販売が行われた。後期の部は9月2日に川崎市農業技術支援センター(多摩区菅仙谷)で行われる。