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落書き撲滅、住民一丸 かつて違法風俗店並んだ黄金町など

話題 | 神奈川新聞 | 2019年8月13日(火) 11:11

落書きを消す地域住民ら=横浜市中区
落書きを消す地域住民ら=横浜市中区

 風紀の乱れが犯罪の誘発につながるとして、横浜市中区の黄金町や日ノ出町などの住民が、一丸となって落書きの撲滅に取り組んでいる。一帯はかつて違法な風俗店が並び、現在はアートのまちづくりが進む。22日には落書きを消した鉄道の高架下を舞台に、児童の芸術作品を展示する催しも計画されている。

 落書きが目立っていたのは、京急線日ノ出町-黄金町間の高架下を中心とするエリア。周辺には15年ほど前、違法な風俗店約250店舗が並んでいたが、県警が取り締まりを強化。その結果、街はスタジオやアトリエが並ぶアート拠点へと変わった。

 地域住民は2003年、防犯活動を進めるため、初黄(はつこう)・日ノ出町環境浄化推進協議会を設立。定期的に防犯パトロールを行い、落書き消しの作業を展開してきた。

 会長(73)によると、建物の壁や橋の欄干への落書きは減少傾向にあるものの、依然として人目に付きにくい箇所への落書きは後を絶たないという。主な標的の一つが、高架下に設置された侵入防止用の鋼板だ。スプレー塗料や油性ペンで個人や集団のサインを表したとみられる落書きが点在する。

 「落書きはごみのポイ捨てと一緒で、放置すれば、被害が広まってしまう」と会長。伊勢佐木署も「凶悪犯罪を誘発する」と警戒感をにじませる。7月27日には、住民や同署員ら数十人が参加して鋼板の落書きの除去作業を実施。液剤を鋼板に吹きかけ、スポンジなどで磨いていった。

 今月22日には小学生を対象にしたアート作品づくりの体験会が行われる。落書きを消した鋼板に児童らのドローイング作品を取り付けて展示する。

 展示会を企画した同区とNPO法人黄金町エリアマネジメントセンターは「落書きの防止につなげるとともに、子どもたちが地域への愛着を深める機会になれば」と期待を寄せている。

 
 

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