2020年の東京五輪・パラリンピックに備え、海上保安庁や県警、東京消防庁、横浜市消防局などは7日、横浜港に着岸中のクルーズ客船で合同の救助訓練を行った。医療関係者も含めて約500人が参加し、現場での連携を深めた。
訓練は、横浜港大さん橋国際客船ターミナル(横浜市中区)に着岸中の客船を使用し、航行中の船内で多数の傷病者が発生したなどと想定。海上保安官や消防士らは乗組員の協力を得て船内で捜索救助活動を行い、巡視艇や消防艇、警備艇を使って傷病者を搬送する手順を確認した。
横浜港では客船の寄港が増えており、大会期間中は客船をホテルとして活用するホテルシップが長期停泊する。官民の関係機関はテロ対策などで連携を深めており、今後も訓練を通して不測の事態への対応力を強化することにしている。