
全国的な梅の名産地として知られる小田原市で、梅の土用干しが行われている。同市曽我別所の梅農家(65)の所でも、夏の太陽に照らされながら作業が続いている。
土用干しは梅干しづくりの作業工程の一つで、6月に収穫した梅を1カ月ほど塩漬けにした後、日干し・夜干しする。表面を2日、裏面を1日の丸3日間。水分が抜けて熟成し、うま味が出るという。
激しい暑さが連日続くが、この農家は「晴天が続くのは助かる」とむしろ歓迎。日干しで黄色から茶色に変化した十郎梅を、大きさや傷の有無などをチェックしながらひっくり返していった。
ことしは梅雨明けが遅れたため、作業開始もずれ込んだが、お盆明けには約3トンすべての梅を干し終わるという。