商船三井客船は、1990年に就航したクルーズ客船「にっぽん丸」(2万2472トン)の改装工事を実施する。大きな船首窓からの景色を望める客室を増設。2020年2月中旬から約2カ月間、三菱重工業横浜製作所(横浜市中区)で工事し、同年春の日本一周クルーズから新たな客室が利用できる。
改装の目玉は、5階の船首部分に2室誕生する「オーシャンビュースイート」(33平方メートル)。家族連れなどの船旅に対応し、3人利用が可能な「ビスタスイート」2室、3世代などが利用できる「コンセプトルーム」1室も新設する。
船内では公衆無線LANサービス「Wi-Fi(ワイファイ)」環境を整え、照明の発光ダイオード(LED)化を進める。20年から始まる海の環境規制に対して、硫黄含有が少ない燃料油を19年末から使用するなど、環境に配慮した客船を目指す。
「2020ゴールデンウィーク日本一周クルーズ」は4月27日~5月6日の9泊10日。横浜発着で世界遺産に登録された宗像大社(福岡県)がある宗像と、登別(北海道)に初寄港する。