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【バスストップ】神奈中・津03系統(8)杉山神社前 「水神姫」の供養 今も

話題 | 神奈川新聞 | 2019年8月7日(水) 17:07

内方姫の供養塔と、講中で祭礼を続ける(左から)鈴木勝江さん、鈴木マチ子さん=横浜市青葉区あかね台
内方姫の供養塔と、講中で祭礼を続ける(左から)鈴木勝江さん、鈴木マチ子さん=横浜市青葉区あかね台

 上恩田(かみおんだ)杉山神社(横浜市青葉区)の隣接(りんせつ)地に立つ、「内方姫(うちかたひめ)の供養塔(くようとう)」。以前は山の上にあったが、宅地造成で現在の場所に移された。地域には、中世ごろのこんな言い伝えが残る。

 昔、村の殿様(とのさま)の館に内方姫という娘(むすめ)がいた。ある時、大雨で川が氾濫(はんらん)。姫は村と田畑の壊滅(かいめつ)を防ごうと、氏神(うじがみ)に救いを求めて水に身を投じ、水難を鎮(しず)めた。後に姫の遺品が土の中から見つかり、村人は墓を建てて供養し、村に豊作と平穏(へいおん)が訪れた-。当連載で昨年紹介した「あおば紙芝居(しばい)一座」は、この話を「水神姫(すいじんひめ)」として口演(こうえん)。姫が水中に沈(しず)む絵が胸を打つ。


水に身を投げた姫(紙芝居)
水に身を投げた姫(紙芝居)

 姫の供養は今も続いていると聞き、座長の宮原泉さん(58)のつてをたどって今回、供養を担う女性らに会えた。元は農業を営んでいた旧家の女性たちが「姫宮様(ひめみやさま)講中(こうじゅう)」を組織。現在は14軒(けん)で五つの組をつくり、輪番で年に一度、姫の命日とされる4月11日に祭礼を行っている。

 祭礼日は女性らが供養塔に灯明(とうみょう)をあげ、供え物をして合掌(がっしょう)する。地域の“長老”鈴木和己(かずみ)さん(90)は、「昔は祭礼の後、母たちが桜の下で食事会も開いていた」と少年時代を回想する。講中の鈴木マチ子さん(77)は子どもの頃からの、鈴木勝江さん(77)は嫁(よめ)に来てからの関わりだが、「心優しい姫宮の供養を続けていきたい」と口をそろえた。

(小学校高学年向けに、難しい漢字にふりがなを振りました)
【2019年7月11日掲載】

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