綾瀬市吉岡の国指定史跡・神崎遺跡の資料館で3日夜、「お星さまを見る会」が初開催され、市民ら約40人が参加した。同市教育委員会の主催。
2011年、市内で唯一国史跡に指定された同遺跡に親しみ、同遺跡を拠点に市が策定を進めている「目久尻川文化ゾーン構想」に関心を持ってもらうことが目的。約1800年前に東海地方から移住してきた弥生人が見上げた星空の役割などを紹介した。
同市の伊東はるか学芸員は「東海地方から船で数日かけて移動した際は、北極星を目安にしたと考えられる」と解説。元相模原市立博物館天文学芸員の杉本芳秋さんは「地球の自転にぶれがあるため、北極星の位置は約1800年前とは違う」と説明した。
講演後、参加者らは隣接する遺跡公園に出て、望遠鏡を使って天体観察を楽しんだ。