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集めると図鑑にも 地元植物紹介カード配布 愛川

話題 | 神奈川新聞 | 2019年8月5日(月) 12:15

愛川町郷土資料館が月替わりで配布を始めた町内の植物を紹介するコレクションカード=同町半原
愛川町郷土資料館が月替わりで配布を始めた町内の植物を紹介するコレクションカード=同町半原

 愛川町郷土資料館(同町半原)が、7月から初の試みとして、町内で見られる四季折々の植物を紹介するコレクションカードの配布に乗り出している。「地元の日常の中にある豊かな自然を、町内外の人に発見してもらいたい」(同館)との思いが込められている。定期的に種類を変え、来年6月まで計32種類のカードを同館に訪れた人に配る。

 カードは、絵はがきと同じサイズで、ポストカードとしても使える。表面は町内で撮影された春花秋冬の花や植物の写真が刷られ、裏面には植物の名前や簡単な解説、町内で花を咲かせる時期を掲載。毎月原則2種類を用意するが、月によっては4種類となる。

 8月は、町内の河原や道路ののり面などで自生しているカワラナデシコや、オレンジ色の花がまぶしいノカンゾウ、日が暮れた夜間に花が開くカラスウリ、花をたくさんつけたオトギリソウを紹介した。

 定期的に写真を変更してカードを配布するようにしたのは、季節の移ろいを感じてもらうだけでなく、同館を含む地域一帯の活性化という狙いもある。

 同館は、県立あいかわ公園(同町半原)の敷地内に立地。カードをきっかけに同館や同園などに足を運んでもらいたいという。

 カードを準備するに当たっては、町内団体の「サークル愛川自然観察会」の協力も仰いだ。多くの写真を提供した代表の山口勇一さん(73)は「カードを受け取った皆さんの自然観察に役立ててもらいたい。愛川町の豊かな自然に目を留め、散策の楽しさや自然を大切にする気持ちも持ってもらえれば」と話す。

 カードは1種類につき200枚を用意。初月の7月は特別に4種類を配布したが、いずれも9割超が配布済みになったという。

 同館館長で学芸員の藤田裕さん(52)は「カードをたくさん集めると、それが愛川町の植物図鑑にもなる。来館のたびにその良き思い出としてカードを受け取ってもらいたい」と呼び掛けている。

 カードは開館時間の午前9時から午後5時までの間、1回の来館につき1枚配布する。月曜日は原則休館。問い合わせは、同館電話046(280)1050。

 
 

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