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150年ぶり神事再び 高部屋神社「汐汲み」大磯・海岸

話題 | 神奈川新聞 | 2017年9月10日(日) 02:00

ひしゃくで海水をくむ氏子=大磯町の照ケ崎海岸
ひしゃくで海水をくむ氏子=大磯町の照ケ崎海岸

 伊勢原市下糟屋の高部屋神社で平安期から約千年続き、明治初頭に途切れた「汐汲(しおく)み神事」が9日、約150年ぶりに復活した。大磯町の照ケ崎海岸で氏子が海に入り、秋の例大祭で使う海水、海藻、浜砂を採取し、神職が祝詞を上げた。関係者は「本来の姿を取り戻すことができてうれしい」と喜んだ。

 明治期の大火で神社の資料が焼け、理由や由来は分からないが、伝承によると平安から明治の汐汲み神事では、神社から約15キロ離れた照ケ崎海岸まで氏子が祭司である僧侶と歩き、海水と海藻、浜砂を採り、神事を行っていた。

 ところが、明治初頭の廃仏毀釈(きしゃく)で僧侶が追放され、神事は途切れた。近年は例大祭前日に、氏子2人だけが同海岸で海水と海砂のみを採り、海藻のホンダワラは氏子総代の知人から譲り受けていた。

 神社は最近、慶事が重なった。昨年、本殿と拝殿などが国登録有形文化財となったほか、「大山詣り」の構成要素の一つとして日本遺産に登録された。そこで汐汲み神事も明治前の姿に戻すことになった。

 9日は神職、氏子19人がバスやトラックで神社から海岸に到着。白装束の氏子3人が海に入り、ひしゃくで海水をすくった。復活の中心を担った氏子総代代表の服部登志夫さん(67)は「神社のある旧成瀬村の史書や言い伝えを基に復活させることができた。来年以降も続けていきたい」と話した。

 高部屋神社は海の神様「住吉三神」を祭り、同神は照ケ崎海岸に上陸したと言い伝えられる。秋の例大祭では、浜砂をお清めの塩のように本殿や拝殿の四隅にまく「浜砂撒(ま)きの儀式」が行われ、ホンダワラは紙垂(しで)とともにしめ縄に下げる。海水は火災予防の「鎮火水」として使われる。いずれも全国的に極めて珍しいという。

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