現代中国のアートを見に来て-。秋恒例の相模原芸術家協会展が8日、相模原市民ギャラリー(同市中央区)で始まった。会員作品のほか、相模原の友好都市である中国・無錫市の作家9人の計18点を特別展示。10日には中国人作家による公開制作が行われる。同協会長の上條陽子さんは「あまり知られていない中国の美術事情を知る好機。交流の一助になれば」と話す。
同協会は、相模原在住のプロの画家や彫刻家らで組織。会員の創作活動成果を市民に披露する協会展では、折々に友好都市(無錫、カナダ・トロント)からの作品招待も行ってきた。
無錫から今回届いた作品は、無錫市書画院作家のもの。植物や鳥、人物などを描き、掛け軸風に紙で裏打ちされた水墨画を中心に、書や油彩画も。出品者のうち6人が来日し、10日の公開制作とギャラリートークに参加する予定だ。
協会によれば書画院作家とは給料とアトリエが与えられる一種の公務員で、決められた点数の作品を提出するという。上條さんは「私たちも詳しい仕組みは分からないので、トークのテーマを『中国美術事情について』にした。公開制作で中国絵画の技法を間近に見て、トークでいろいろ実態を聞きたい」。公開制作は午前10時~正午、トークは午後1時~2時半に展示室で。自由参加。
会員作品は、47人が油彩画や日本画、版画、彫刻など51点を出品。100号を超す大作も多い。
展示は19日まで、13日休館。入場無料。18日午後に学芸員実習生による展示作品解説がある。問い合わせはギャラリー電話042(776)1262。