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脱毛の子に医療用かつらを 「ヘアドネーション」イベント

話題 | 神奈川新聞 | 2019年7月31日(水) 11:55

医療用ウィッグ製作のため、ヘアドネーションに訪れた女性の髪をカットする理美容師=川崎市高津区のてくのかわさき
医療用ウィッグ製作のため、ヘアドネーションに訪れた女性の髪をカットする理美容師=川崎市高津区のてくのかわさき

 脱毛の子どもたちに贈る医療用ウイッグ(かつら)の素材にするため、髪の毛を寄付してもらう「ヘアドネーション」のイベントが30日、川崎市高津区の市生活文化会館(てくのかわさき)で開かれた。ウイッグに向かない短髪は、漆塗り用の刷毛(はけ)の素材として活用されており、会場では漆作家によるワークショップも行われた。

 ヘアドネーションを開催したのは、福祉理美容師ネットワーク「Ribinet(リビネット)」。宮前区で美容室を営む代表の戸塚貴博さん(47)が理美容師仲間に声を掛けて設立した団体で、4年前から取り組んできた。

 今年は理美容師約30人が参加。ウィッグ用の髪は30センチほどの長さが必要で、メンバーは提供に訪れた人の長く伸びた髪を丁寧にとかしながら、カットしていった。

 「知人にヘアドネーションのことを教えてもらい、3年前から髪を伸ばし始め、このイベントの存在を知って訪れた」と語るのは中原区に住む女性(50)。「誰かの役に立つのがうれしい」と笑顔で語った。

 2016年からは短い髪を使った「漆刷毛ヘアドネーション」の試みもスタート。短い髪も廃棄せずに利用できないかと考えていた戸塚さんの元に、漆刷毛職人の女性から連絡があったことがきっかけだった。伝統的な漆刷毛には人の髪が使われているが、現在はほとんどが中国からの輸入となっているという。


短い髪を活用した漆刷毛を手にする戸塚貴博さん
短い髪を活用した漆刷毛を手にする戸塚貴博さん

 この日のイベントには、ヘアドネーションで製作された漆刷毛を愛用している漆作家の吉田真菜さん(26)も広島市から訪問。漆を塗った木に貝殻を貼り、重ね塗りで磨いて作った螺鈿(らでん)のピアスなどのアクセサリーや漆製髪飾りをチャリティー販売したほか、木の小皿に漆を塗るワークショップも行われた。

 吉田さんは「今の日本人の髪はよく手入れされており、昔の日本人の髪を使った漆刷毛より少し柔らかで細い。私の漆作品は小さなものが多いので、とてもマッチしている」と話す。

 また、別の理美容師グループ「NPO PRIC JAPAN BEAUTY」(菅原司郎理事長)がチャリティーカットも実施。寄せられた募金はカンボジアやネパールでの小学校建設に充てられる予定で、約100人のメンバーが交代で訪れた女性たちの髪を丁寧にカットした。

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