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人柄にじむ似顔絵 施設利用者モデルに10年超

話題 | 神奈川新聞 | 2017年9月8日(金) 02:00

デイサービスなどの利用者をモデルに描いた似顔絵
デイサービスなどの利用者をモデルに描いた似顔絵

 地元のデイサービスなどの利用者をモデルに、ボランティアで10年以上似顔絵を描いている松村メイ子さん(82)=川崎市川崎区=の作品展が7日、アートギャラリーはやしや(同区東田町)で始まった。人柄が伝わるメッセージが添えられた似顔絵や、日常を切り取った絵手紙など約300点が並んでいる。12日まで。

 「孫を抱きたい リハビリをして…」「戦の日々を思い出したある春でした」。水彩絵の具などで描かれた柔らかなタッチの似顔絵の横には、モデルになったお年寄りの心の内が優しい言葉で表現されている。

 小さい頃から絵が好きだったが、きょうだいが多く生活は苦しかった。勧められた芸術大学は諦め、高校卒業後は染色職人に弟子入りしたり、袋物の制作技術を学んだり。結婚し、育児中に美術大学の通信教育を受けたりもした。定年を迎えた50代から、趣味の創作活動を続けている。

 13年ほど前に母親が亡くなったのを機に、「絵のモデルがたくさんいるだろう」と、母が利用していた川崎区内のデイサービスや都内の特別養護老人ホームなどを毎月訪問。誕生月の利用者たちを、10年余りで千人以上描いてきた。「モデルになるのは長い人生を歩んできた人たち。描き終わる5分の間でもいろいろな話が聞けて、楽しいし力が湧く。家族にも喜んでもらえるとうれしい」と松村さん。

 会場には似顔絵のほか、20年ほど前から川崎大師郵便局に月替わりで展示している絵手紙も並ぶ。海外にいる弟たちを訪ねた際の思い出や、おいしい菓子を食べた感想、夢見ケ崎動物公園(同市幸区)の動物など、日々のなにげない一こまを捉えている。かまぼこ板に描いた絵などもある。

 午前10時から午後6時(最終日は同4時)まで。入場無料。希望者は、はがき500円、色紙千円で似顔絵を描いてもらえる。問い合わせは同ギャラリー電話044(222)4835。


「絵を描きながら、その人の人生をのぞき見ることもできて楽しい」と話す松村さん=川崎市川崎区
「絵を描きながら、その人の人生をのぞき見ることもできて楽しい」と話す松村さん=川崎市川崎区

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