2015年の国勢調査で、横浜市の夜間人口に対する昼間人口の比率を示す昼夜間人口比率が、前回調査(10年)と比べて0.2ポイント増え、1970年と同水準の91.7に回復したことが分かった。市は、横浜・みなとみらい21(MM21)地区などの企業誘致施策の成果が表れたとみている。
市統計情報課によると、昼夜間人口比率は常住人口(夜間人口)100人当たりの通勤・通学人口(昼間人口)の割合。数字が大きいと雇用の場が集積しているとされる。東京のベッドタウンとして人口が増えてきた横浜市の比率は55年(99.6)から90年(88.7)まで下がり続け、95年(89.7)から上昇傾向にある。
2015年の昼夜間人口比率を区別で見ると、MM21地区のある西が前回より6.3ポイント増え186.0と最も高く、2番目が中の161.2、3番目が神奈川の100.1で、ほかは100を下回った。最も低かったのは青葉の76.2で前回比1ポイント減。栄や瀬谷など11区では前回よりも比率が上昇した。
15年の市の昼間人口は約342万人、夜間人口は約372万人。15歳以上の通勤・通学者で見ると、市からの流出人口は約5千人増えて約72万人。流入人口は約9千人増えて約41万人だった。
県内の他政令市の昼夜間人口比率は、川崎、相模原両市とも88.3だった。