横浜市立本郷特別支援学校(同市栄区)で1日、保護者と教職員を対象にした防災教育授業が行われた。日本赤十字社県支部によるもので、日ごろの備えの大切さや、災害時にはまず自分の命を守ることなどを講義した。
講師は、同支部の内田直人さん。支援活動に赴いた熊本地震や、関東・東北豪雨の被災地の写真を見せながら、被害の様子や避難所の生活について説明した。
また、防災には「気づき、考え、実行すること」の三つが重要とし、普段から街の標識などを意識して見ることや、家族での役割分担、避難時に何を持ち出すか決めておくことなどをアドバイス。「自分と家族を守るために、事前の取り組みは今すぐ実行しましょう」と話し、21人の参加者はメモを取りながら熱心に聞いていた。
授業を依頼した同校の校長は、「保護者は自分の子どもをどう守るかという意識が高いので、こういう機会があればいいと思っていた」。参加した小学部3年生の男子児童の母親(40)は、「必要な備蓄を教えてもらったので、準備するつもり。障害のある子どもが、避難所でうまく過ごせるための物も必要だと思ったし、万が一のときは、こういう子どもがいるということも周囲に理解してもらえたら」と話していた。