2020年東京五輪・パラリンピックで「ホストタウン」となっている大磯町の相手国、アフリカ東部エリトリアの留学生3人が9日、町立大磯小学校(同町東小磯)を訪れ、児童とともに郷土料理の給食を味わった。
ホストタウンは海外選手と地域住民が交流する試みで、同町は16年に小田原市、箱根町とともにエリトリアのホストタウンに登録された。同国とは事前キャンプ地の協定も締結。協定に基づいて市民レベルの交流を進めており、今回の事業もその一環として企画された。
この日大磯小を訪れたのは、陸上の練習を積むために4月から星槎国際高校湘南(同町国府本郷)に留学している1年生3人。小学6年生約80人と「アリチャ」と呼ばれる同国伝統の煮込み料理に舌鼓を打ちながら、日本語と英語を交えて親睦を深めた。
留学生のダイモンさん(16)は「みんないい子で日本に来て一番楽しい日。これから多くのことを学びたい」とほほ笑んだ。6年生の大塚陽斗君(11)も「アリチャはカレーみたいでおいしかったし、(留学生と)話ができて楽しかった。エリトリアに興味が湧いた」と笑顔で語った。