三浦半島や房総半島にある戦争遺跡に光を当てた写真展が8月30日まで、横須賀市立市民活動サポートセンター(同市本町)で開かれている。主催する写真家のストラーン久美子さん(64)と「東京湾要塞(ようさい)研究家」のデビット佐藤さん(60)は「戦争が身近にあったことを再確認し、平和について考えるきっかけにしてほしい」と呼び掛けている。
写真展は期間を、(1)6月29日~7月12日(2)8月1~14日(3)同17~30日-に区切り、(1)(2)ではタイトルと写真のみを展示、(3)では写真の説明文を加える。
戦争遺跡を平和の語り部と捉え、歴史を語り継ぐプロジェクトに取り組む2人が写真展を主催するのは4回目。
「Oblivion(忘却)」と題した今回は、市内で石段として利用されている「海軍用地」と彫られた御影石の標石(石柱)を写した「マイ セカンドライフ」や、完成を見ることなく終戦を迎えて放棄された三浦市内の人工洞窟を題材にした「漆黒からの希望」、カップルに落書きを彫られた猿島の壁面を切り取った「恋人達(たち)の掲示板」など3回で計20点以上を展示する。
写真展は入場無料。午前9時から午後10時まで。