人類初の月面着陸から50年にあたり、子どもたちに宇宙への夢を持ってもらおうと、小田原市立かもめ図書館(同市南鴨宮1丁目)で、着陸に成功したアポロ11号の搭乗員のサインなどが展示されている。31日まで。入場無料。
サインなどは松田町在住の男性が提供した。男性は高校1年だった1969年、米航空宇宙局(NASA)に、搭乗員のサインや発射日の消印を求めて手紙を出したところ、サイン入りの封筒などが送られてきたという。これまで公開したことはなかったが、50年の節目に男性が展示場所の提供を呼び掛けたところ、同図書館が応じた。
特設コーナーには、アポロ11号に搭乗したニール・アームストロングさん、マイケル・コリンズさん、バズ・オルドリンさんの宇宙飛行士3人のサインが書かれた封筒のほか、打ち上げ日(69年7月16日)の消印が押された記念切手など約10点が並ぶ。打ち上げから地球に帰還するまでを伝えた当時の新聞や、月面着陸の様子を掲載した図鑑も見ることができる。
男性は「多くの人に当時の人々の熱気や宇宙、科学に関心を持ってほしい」とコメントしている。同図書館では展示に合わせ、企画本コーナーに宇宙関連の本もそろえている。