選挙権年齢の18歳以上への引き下げを受け、開成町吉田島の県立吉田島高で27日、新たな有権者も含まれる3年生を対象にした出前授業が行われた。夏の参院選を前に、約100人が投票方法や選挙運動の注意点などについて学んだ。
講師を務めた町選挙管理委員会職員は2010、13年の参院選では、20歳代に比べて60~70歳代の投票率が2倍近く高いことなどを解説。政治に若い世代の声が届きにくい状況とし、「若い世代が暮らしやすい社会をつくるためにも、有権者になったからには選挙に行くようにしてほしい」と呼び掛けた。
投票の方法として、立候補者以外の名前を投票用紙に記入すると無効になることなどを紹介。街頭演説やインターネット、選挙公報といった情報収集の手段も挙げた。
また、18歳になって初めて期間中に選挙運動ができるようになることにも触れ、電話や会員制交流サイト(SNS)などで応援や投票を依頼することは可能と説明。一方で「友人がやっているからといって、17歳が選挙運動をすると法律で処罰される可能性がある」と注意を促した。
遠藤栞さん(18)は「選挙にはさまざまなルールがあることが分かった。SNSを使って情報収集し、投票の参考にしたい」と話していた。