
伊勢原市日向にある全長約1・5キロの古道「日陰道(ひかげみち)」で、約300株のアジサイが見頃を迎えている。7月初旬まで楽しめる。
アジサイの手入れや散策路の整備は、地元の市民団体「たかべや緑の里振興会」と住民有志が中心となり、20年以上前から担っている。水色や紫、白などの花が梅雨の晴れ間の日陰道を彩っている。
市教育委員会によると、日陰道は「かながわの古道50選」の一つ。北向きの土地で日陰になるため、名付けられたとされる。源頼朝が近くの日向薬師を参詣した際、家臣たちが通った道とも伝わる。
25日に厚木市から訪れた女性(50)は「大きな花は見応えがある。同じ青でも、薄い青や濃い青の花があり、グラデーションのようだ」と、道を染めるアジサイにうっとりしていた。
日陰道は、高橋バス停から徒歩約5分。問い合わせは、伊勢原市広報戦略課電話0463(94)4864。