清川村の夏を代表する伝統行事「青龍(せいりゅう)祭」で、村内を練り歩く龍の制作が進んでいる。5日には、龍の腹部に使う藁(わら)の束を整える「わらすぐり」と呼ばれる作業が村立緑小学校(同村煤ケ谷)で行われた。
この日は、村内の高齢者でつくる村緑ことぶき連合会と、子どもらの計40人近くが参加。農機具の歯に藁の束を通し、向きを整えたり、細い藁を取り除いたりした。低学年の児童らは、会員の手ほどきを受けながら作業を進めた。
同校5年の細野樹里君(10)は「去年より立派な龍になるように取り組んだ」と話し、同連合会の加藤千枝さん(85)は「世代を超えて(制作に)取り組むので、村に一体感が出て良いと思う」と笑顔を浮かべた。
青龍祭は、江戸時代の伝説を基に同地区で行われていた雨乞いが起源とされる。ことしは8月10日に実施予定で、竹や藁などで作られた長さ約20メートルの雄龍と雌龍を引いて同地区を練り歩いた後、「昇龍の儀」として龍を燃やす。