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「はるみ」、田植えのシーズン 特A奪還を目指す

話題 | 神奈川新聞 | 2019年6月4日(火) 13:39

「特A」ランキング奪還へ田植え作業が進められる平塚産ブランド米「はるみ」=平塚市真田
「特A」ランキング奪還へ田植え作業が進められる平塚産ブランド米「はるみ」=平塚市真田

 県内随一のコメ生産量を誇る平塚市内でブランド米「はるみ」の田植えのシーズンを迎えた。昨夏の猛暑の影響で、2月に発表された米の食味ランキングで前年までの「特A」から「A」へと評価を落とした。最高評価を再び獲得しようと、コメ農家は「作るからにはいいものを育てたい」と意気込んでいる。

 金目川から水が引かれた同市真田の水田地帯。稲作を約20年続けるコメ農家(69)は田植え機を走らせ、水の張った田んぼに苗を植えていく。かつてはキヌヒカリが主流だったが、今年は2ヘクタールの田んぼ全てではるみを植える。「キヌヒカリもおいしいけど、はるみは冷めてもおいしいからね。うちの孫もはるみの方が好きだって言っているよ」

 はるみはコシヒカリとキヌヒカリを掛け合わせ、2014年に品種登録。もっちりとした食感と甘みが特徴だ。16年度の日本穀物検定協会の食味ランキングで特Aを獲得してから人気がうなぎ上り。農家ではキヌヒカリからの切り替えが進む。


田植え機に「はるみ」の苗をセットする古屋さん
田植え機に「はるみ」の苗をセットする古屋さん

 しかし、昨夏の猛暑でランキングは2年連続の特AからAに下落。「暑いと割れたコメからでんぷん質が流れ出てべっちょりとした食感になる」と関係者。このコメ農家は「天候はどうしようもない。味は落ちていないと思ったのに(ランキング下落は)ショック」と振り返る。

 市内では6月中旬まで田植え作業が続く。JA湘南によると、今年は約900トンの集荷量を見込み、そのうち7割超が「はるみ」となる。このコメ農家は「もうAでは満足できない。負けたら必ずリベンジする」と作業に汗を流していた。

 
 

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