川崎市幸区の商店街が、写真共有アプリ「インスタグラム」を活用したフォトコンテストを始めた。夢見ケ崎動物公園や梅の名所の御幸公園など緑豊かな景観をはじめ、工夫を凝らした商店や飲食店も豊富な同区。優秀作品は地元のPRポスターなどにも活用する予定で、市民目線の「インスタ映え」スポットを誘客の切り口にしたい考えだ。
動物たちの愛らしいしぐさや、美しく羽を広げた鳥類。商店街で話題のスイーツは食欲をそそられる。インスタグラムをのぞくと、区内の魅力を巧みな構図で捉えた作品が集まっている。
コンテストは、「最幸(さいこう)のまち」をテーマに、同区の日吉商店街連合会青年部が企画。4月から1年間、四半期ごとに募集し、優秀作を3点ずつ選考する。
商店街とインスタグラム。「シェア」のきっかけは日常の光景の中にあった。夢見ケ崎動物公園や御幸公園では、来園者が動物や草花にスマートフォンのカメラを向ける姿を目にする。その一方で、商店街のチラシやポスターに使う写真はいつも素材集めに苦労していた。
「私自身写真が好きだが、個人の楽しみで終わってしまうことが多い。それならば、市民の方が撮影した作品を地元のPRに活用できないかと考えた」と同青年部長の出口光徳さん(47)。プロ顔負けの一枚も多く、選考に頭を悩ませそうだ。
現在は30日までの第1期を募集中で、30点ほど寄せられているという。出口さんは「心に残った瞬間をたくさん撮影し、応募していただきたい」と呼び掛けている。
参加希望者は、同連合会の公式インスタグラムアカウント「@hiyoshisyouren」をフォローし、ハッシュタグ「#日吉商連フォトコン2019」を付けて投稿する。
問い合わせは、同連合会青年部にメール(hiyoshisyouren@gmail.com)で。