鎌倉市が、プラスチックごみを削減する取り組みを強化している。昨夏に市内に漂着したクジラの死骸からビニール片が発見されたことなどを契機に、昨年10月に「かまくらプラごみゼロ宣言」を実施。市は「市民、事業者らと連携し、少しでも減らしていきたい」としている。
市議会は昨年9月、由比ケ浜海岸に打ち上げられたシロナガスクジラの死骸の胃からビニール片が見つかったのを受け、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を反映した市独自の取り組みを策定するよう求める決議案を可決。市もプラスチックごみによる海洋汚染が深刻化している現状などを踏まえ、対策を加速させるため、宣言をした。
宣言では、これまで取り組んできたマイボトルやマイバッグ利用の啓発、事業者へのレジ袋削減要請、職員会議のペットボトル使用制限などを強化。加えてプラスチック製ストローの利用廃止なども新たに実施するとした。
4月からは、取り組みの一環として、市役所本庁舎に設置された飲料用自動販売機4機を、ペットボトル入りをやめ、缶入りやマイカップにも対応するタイプに切り替えた。