8月に相次いで関東地方に大雨を降らせた台風の影響で、東京湾に発生した流木などの浮遊ごみが、年間の半数に及ぶことが分かった。国土交通省関東地方整備局の清掃兼油回収船「べいくりん」(199トン)が、台風9号が通過した4日間(8月23~26日)だけで、年間回収量の45%に相当する約64立方メートルを回収した。
その後の11号、10号での浮遊ごみは9号ほどではないが、作業は9月に入っても続いている。担当者は「流木は最大で長さ約8メートルほどで、5メートルのも5本ほどあった。船舶と衝突すると海難事故につながりかねない」と説明する。
同船は、東京湾をきれいで安全に利用できる海にするために、湾内の主要航路など一般海域で清掃や浮遊油の回収を担当している。