横浜市南区の市こども植物園で、トンボ研究家・故関根和男さんのコレクション展が開かれている。31日までの企画展「昆虫と植物展」の一環で、市内で見ることが少なくなった種類も多い。
昨年8月に83歳で亡くなった関根さんは中区で会社を営む傍ら、半世紀近く精力的にトンボの採集調査に当たった。国内をはじめ、マレーシア、ラオスなどへ活動の場を広げた。
コレクション展では国内外で採取した250種が並ぶ。市内では既に見ることができないコサナエや、市内でも生息地が限られてきたヒメアカネ、カトリヤンマ、オツネントンボなども展示。担当者は「国内だけでも150種類を網羅し、貴重な展示。ぜひ見てほしい」と来場を呼び掛ける。
企画展では、葉や枝、木の実を使って昆虫をかたどる、枯れ葉アーチスト・栗林孝之さんの写真作品も。また、栗林さんを講師に迎えたイベント「葉っぱで昆虫を作ろう!」の参加者を募集している。小中学生対象で、19日午前10時~正午。参加費300円。
展示・イベントの問い合わせは、同園電話045(741)1015。