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【バスストップ】神奈中・津03系統(1)長津田駅北口 芸術で居場所づくり
話題 | 神奈川新聞 | 2019年5月26日(日) 14:20
元号が令和となって最初に扱(あつか)う路線は、横浜市緑区の長津田(ながつた)駅からスタート。バスに乗る前に、駅周辺を見て回りたい。
北口から延びるペデストリアンデッキを歩き、タワーマンションと商業棟を過ぎると「みどりアートパーク」(緑区民文化センター)にたどり着く。342人収容のホールやギャラリーなどを備える施設だ。
開館から5年が過ぎたが、4月から管理・運営を担う「みどりアート&メディアパートナーズ」のスタッフは今、館の存在をPRし、好企画(きかく)を立案・開催(かいさい)してより多くの人に楽しんでもらおうと知恵を絞(しぼ)っている。
取材の日は緑区制50周年を記念する同館主催のジャズコンサートがホールで開かれた。大学生の娘(むすめ)を連れた区内の主婦(54)は「ジャズに興味を引かれ初めて来館した。今後も良い催(もよお)しがあれば来たい」。即興(そっきょう)や往年の名曲を熱演した気鋭(きえい)のジャズギタリスト浅葉裕文(ひろふみ)さん(32)は「ベースとドラムのトリオ演奏にちょうどいい広さ。終演後にロビーでお客さんと触(ふ)れ合えたのも良かった」とし、「またここで演奏したい」と語った。
小野明男館長(62)は「利用する人が快適な“居場所”と感じられるような運営を心掛(が)けたい」。文化芸術を通じて人が集い、絆(きずな)を深める「パーク」の名にふさわしい場づくりが始まった。
(小学校高学年向けに、難しい漢字にふりがなを振りました)
【2019年05月09日掲載】