
神奈川県内有数の梅の産地・小田原で23日、初もぎが行われた。今年は春先に低温が続いたため果実の成長が遅く、例年より約1週間遅い初もぎとなった。
小田原市上曽我の梅林では、農家の女性が青くみずみずしい果実を手でもいで、次々と籠に入れていった。この日収穫したのは主に梅酒用の白加賀で、梅干し用の十郎は6月から収穫作業が始まる。
市梅研究会によると、今年は3月下旬の低温で凍霜害や果実の生育の遅れがあった。果実の大きさは近年では最小で、JAかながわ西湘などでは豊作だった昨年の半分以下の143トンの出荷を見込んでいる。ただ5月に入って大きなものも見られるようになったという。