「鞍馬天狗」や「天皇の世紀」で知られる横浜生まれの作家大佛(おさらぎ)次郎について人物や文学の研究を通じ大佛への関心喚起を図る「大佛次郎研究会」は25日、第32回公開発表会を横浜市中区山手町の神奈川近代文学館ホール(港の見える丘公園内)で開く。
「大佛次郎の戦争を見る目-戦時の日記に刻まれた文学者の科学性-」と題して、宇宙物理学者の池内了さんが講演。大佛の「終戦日記」について、「冷徹に戦争の成り行きを見つつ、なぜこのような状況に陥ったかを率直に記述している」とし、「なぜ科学的足り得たのか」を探る。
同研究会会員の小池敬吉さんは「『終戦日記』の落ち穂拾い~大佛次郎の書かなかったこと」をテーマに、研究発表する。
午後2時~4時半(1時半開場)。当日先着200人。資料代500円。