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横浜の中心部、関内・関外の文化発信 「濱手帖」創刊

話題 | 神奈川新聞 | 2019年5月20日(月) 16:57

「濱手帖」を発行した香月さん(右)とヒサさん=横浜市中区のPtoP合同会社
「濱手帖」を発行した香月さん(右)とヒサさん=横浜市中区のPtoP合同会社

 開港160周年を迎える横浜の中心部・関内と関外の魅力を紹介しようと、横浜の小さな出版社が文化情報誌「濱(はま)手帖(てちょう)」を創刊した。開港地としての多彩な文化や歴史を季刊で取り上げており、4月発刊の第1号の特集は「映画を観(み)る街」。発行人で編集長の香月千秋さんは「関内・関外の街歩きやお店を楽しむ人たちが増えてほしい」と願っている。

 濱手帖を出版した「PtoP(ピートゥーピー)」は昨年5月、横浜市中区の神奈川中小企業センター内に設立した。幼いころ鎌倉で暮らしていた香月さんにとって関内周辺は「家族と一緒におめかしして行くあこがれの街」。目当ての映画を見た後に食事をしたり買い物をしたりと、非日常のひとときを楽しむ繁華街だった。

 旅行関係の大手出版社で働くようになってから、横浜に立ち寄るごとに映画館や老舗がなくなるなど街の変化が気になった。「関内や関外では元気で頑張っている人たちが大勢いる。情報誌の取材を通して若い地域の人たちと知り合うことで、読者と街をつなげることができれば」と独立して出版社を立ち上げた。

 創刊号は、イセザキ・モールに店を構える川本屋茶舗の川井喜和さん(34)の協力を得て、特集でモール周辺の映画館2館の案内と街の名店を紹介した。香月さんと、イラストレーション担当のヒサクニヒコさん、編集部の小林しのぶさんの3人が手掛ける連続企画も始まった。

 年4回の季刊で、7月に発行する第2号は外国にルーツを持つ住民らと食を取り上げる「故郷の味の物語」を特集。10月の第3号は運河とともに歩む地域の歴史を紹介する「水運の街」を特集する予定。今後は関連イベントや講座を開くことにしている。

 価格は540円(税込み)。A5判オールカラーで32ページ。横浜シネマリン、ジャック&ベティなどで扱っている。問い合わせは、同社電話045(225)8403=ファクス兼用。

 
 

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