大和市が2019年度に始めた「健康都市大学」の中で、新設した市民講師と聴講者が学び合う「市民でつくる健康学部」が好評だ。引きこもりがちな高齢者の居場所・交流の場になるよう、事前の申し込みや受講料が要らないのが特徴。スタートした4月中は日替わりでほぼ毎日開講され、定員を上回る盛況ぶりだった。大型連休中も多くの聴講者が参加した。
同大学は市などが実施していた生涯学習事業の「やまと市民大学」「のぎく大学」、市の各部署が開催していた個別講座を再編・拡充。「市民でつくる健康学部」「人の健康学部」「まちと社会の健康学部」の3学部制で4月9日に開講した。
市民でつくる健康学部は公募市民がボランティアで講師を務める。テーマは経験談や趣味の話など基本的に自由に設定し、市文化複合施設シリウス(同市大和南)4階の公開コーナー・健康テラスで1日1回50分の枠で講義する。
市図書・学び交流課によると、4月10~30日(17日休講)の受講状況は1日18~53人。当初テーブル席の16人を定員としたが、予想を上回る聴講者に補助イスを出して対応している。このうち、「刑事裁判の流れ」「易学入門」「正しい靴の選び方」は50人前後が集まり、立ち見が出るほど盛況だったという。