他にはない神奈川のニュースを!神奈川新聞 カナロコ

  1. ホーム
  2. ニュース
  3. 話題
  4. 造形で社会問題喚起 都内で現代造形表現作家フォーラム展

造形で社会問題喚起 都内で現代造形表現作家フォーラム展

話題 | 神奈川新聞 | 2019年5月10日(金) 05:00

9条改憲後の国旗を表現した作品(左)やオリンピック批判の作品を出展した中垣さん(右)=東京都台東区
9条改憲後の国旗を表現した作品(左)やオリンピック批判の作品を出展した中垣さん(右)=東京都台東区

 海老名市の彫刻家、中垣克久さん(75)が制作した「9条改憲後の国旗」やオリンピック批判を展開する作品を展示するグループ展「現代造形表現作家フォーラム展」が10日まで、東京都美術館(台東区)で開かれている。中垣さんは「造形で(社会問題を)喚起したい」と話している。

 作家22人が38点を出展。中垣さんの作品は、日本の生と死や平和などを考える連作「時代(とき)の肖像」の新作2点で、「9条改憲に伴う新しい日本国旗の制定」と「競争文化の埋葬」。憲法9条という「日本の財産」の改定に意欲を燃やす安倍政権への批判と、弱者を切り捨てる競争文化への疑問をそれぞれ込めた。

 「競争文化の埋葬」は縦70センチ、横180センチの棺に、大小さまざまな五輪や割れたメダルの模型が、造花とともに葬られるようにあしらわれている。棺には、国家がメダル数を争うオリンピックを「ナショナリズムを生む絶好の温床」などと指摘する「近代オリンピック不要論」を記した紙も貼られている。

 中垣さんは東京への開催地選定をめぐる疑惑などに触れ、オリンピックについて「金まみれと不正の温床だ」と話している。

 
 

憲法改正に関するその他のニュース

話題に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング