
首都圏など11のプロ・オーケストラが競演する「フェスタサマーミューザKAWASAKI2019」が7月27日から8月12日まで、川崎市幸区のミューザ川崎シンフォニーホール(JR川崎駅西口)などで開かれる。市と同ホールの主催。15年目の今年から全国各地のオーケストラを順次招き、「首都圏」から「日本」のオーケストラの祭典に成長させていく。
「15年目の熱響へ!」を合言葉に、20公演を開催。福田紀彦市長は「バラエティーに富んだ内容でどなたでもお気に入りの音楽が見つかり、川崎が熱くなる特別な16日間」とする。
同フェスタは2005年にミューザの完成とともにスタート。認知度が低かった同ホールに「首都圏のプロ・オーケストラ」を一堂に集めるという豪華さと、当初は「70分間」という短時間、低料金での気軽さを売りにした、公立ホールの自主企画としては異例の大規模な音楽祭だった。各楽団の持ち味を十分に出してもらうため、あえてテーマを設けず、約2万7千人だった入場者も3万1千人前後となり、「完売も増えた」(ミューザ担当者)という。

15年目の今年から地方都市オーケストラを招聘(しょうへい)し、音楽祭の幅を広げる。第1弾は仙台フィルハーモニー管弦楽団(8月4日)。今回もオープニング(7月27日)を務めるのは同ホールを本拠地とする東京交響楽団で、英国のテレビ番組「サンダーバード」の曲やベートーベン交響曲第1番をジョナサン・ノット氏が指揮する。
秋山和慶さんが指揮する洗足学園音大は、ロシア音楽を特集したバレエ公演(8月1日)で、昭和音大(8月9日)はドボルザーク「新世界より」を演奏。地元川崎のピアニスト小川典子さんは新日本フィルハーモニー交響楽団と共演する(7月28日)ほか、子どもたちへ贈る公演「イッツ・ア・ピアノ・ワールド」(同日)も行う。
チケットはウェブ先行販売中で、一般販売は4月26日から。問い合わせは、同ホール電話044(520)0100。