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亡母の活躍を伝記に 横浜在住の作家ヒロコ・ムトーさん

話題 | 神奈川新聞 | 2019年5月5日(日) 11:47

生前のマサコさん(右)と次女で作家のヒロコさん
生前のマサコさん(右)と次女で作家のヒロコさん

 横浜市港北区在住の作家、エッセイストのヒロコ・ムトーさん(73)が、激動の人生を送った亡母・マサコさんの伝記「人生いつでも花開く」を出版した。生まれ故郷の北九州市ではNHKの朝の連続テレビドラマに推す署名運動まで起きた、ドラマチックな一代記だ。

 マサコさんの次女で作詞家として坂本九さんや郷ひろみさんらの歌を手掛け、作家としても活躍するヒロコさん。母の人生を記そうと思ったきっかけは、母の故郷・北九州市にあった。

 「鉄道駅として日本初の重要文化財に指定された九州門司港駅が復元工事を経て再オープンすることとなり、豆紙人形作家だった母の作品が展示されることになった。このタイミングで書くしかないと思った」

 伝記は、九州で過ごした「光り輝く少女時代」、激情家の夫に振り回されながら家庭を守る「長い冬眠時代」、夫の死後に自分らしさを開花させ、表現者として多くの人に感動を与えた「奇跡の晩年」の3部構成をとった。


伝記「人生いつでも花開く」
伝記「人生いつでも花開く」

 天真爛漫(らんまん)な少女に定められた嫁ぎ先は、エリート一家で育ったやり手の鉱山技師だった。ハンサムな「バンカラ男」は仕事ができ、おとこ気にあふれていたが、常に女性関係がつきまとい、家では妻に同意の言葉以外は許さないという暴君だった。

 「プライドが高くてすぐに職場を辞め、母への仕打ちもあり得ないことばかり。でも子どもの頃の私は一切知らなかった。母は絶対に愚痴をこぼさなかったし、父を悪く言うこともなかった。家庭を守るために、全部一人で背負った」

 夫の死後、マサコさんは少女時代からの趣味であった芸術の才能を開花させた。70代から絵を習い始め、目に障害を負い、病と闘いながらも創作をやめず、80代後半からの「豆紙人形」づくりはフランス・パリなど海外での個展へと結実した。その半生を知った故郷の北九州市では、有志が「マサコさんをNHKの朝ドラに」との署名活動を始め、4万筆が集まった。

 「平凡な主婦だった母はすごい強さを秘めた女性だった。父にささげた半生が過ぎ、晩年は作品を通じ多くの人に感動を与えた。何か壁にぶち当たったり、諦めかけたりしている人に、人生、何事も遅過ぎるなんてないと知ってほしい」

 本はヒロコさんのホームページ「心の宅急便」から購入できる。1500円(税別)。

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