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佐原の歴史と名所伝えるマップを作成 横須賀の地元町内会

話題 | 神奈川新聞 | 2019年5月4日(土) 10:45

佐原を紹介した冊子とマップを手にする桐ケ谷さん
佐原を紹介した冊子とマップを手にする桐ケ谷さん

 横須賀市佐原の歴史をひもとく冊子と名所を紹介するマップを、地元の町内会が作成した。佐原という地名は平安時代から存在し、三浦一族が姓に取り入れたとされる。「地域の長い歩みを新たな時代にも引き継ぎたい」と考え、有志が平成の結びとしてまとめた。

 冊子「平成保存版 佐原」はA4判で16ページ、「佐原おさんぽマップ」はA2判でフルカラー。佐原町内会の石川宏会長ら有志10人が委員会を設け、編集した。

 佐原は市心部に隣接する北久里浜地区に位置し、平野と丘陵が広がる。泉遺跡、茅山貝塚などが発見され、1万2千年前から集落があったと推定される。

 また鎌倉幕府を開いた源頼朝の護衛を務め、平家を敗走させた「鵯(ひよどり)越(ごえ)の坂落」の一番駆けとして知られる三浦一族の佐原十郎義連(よしつら)の姓の由来になったともいわれる。

 水田が広がっていた地区は、昭和50年代から大規模な整地事業が行われ、平成に入ると、住宅建設や工業団地への企業進出が相次いだ。さらに湘南学院高校が市心部から移転するなどして急成長を遂げ、1989(平成元)年に約1300世帯約4200人だった人口は、30年で約2700世帯約6千人にまで増えた。

 冊子では、遺跡や義連の活躍などを軸に佐原の歴史を紹介。マップの表面にイラストで地域の名所、裏面にその詳細を記載した。

 委員の1人で、元市職員の桐ケ谷良之さん(67)は「二つを手に、佐原の歴史散歩を楽しんでほしい」と話している。

 いずれも1500部を作成し、町内会員らに配布。30セットを希望者にプレゼントする。はがきに住所、氏名、電話番号を記載し、町内会(〒239-0835、横須賀市佐原4の6の1)に5月8日までに郵送する。応募多数の場合は抽選。問い合わせは桐ケ谷さん電話090(5516)6487。

 
 

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