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横浜の居留地たどる 開港資料館で企画展

話題 | 神奈川新聞 | 2017年7月26日(水) 14:38

クララが残した「貼込帳」(手前)など約120点を展示している=横浜開港資料館
クララが残した「貼込帳」(手前)など約120点を展示している=横浜開港資料館

 「横浜の西洋人社会と日本人-異文化へのとまどい」と題した企画展が、横浜開港資料館(横浜市中区)で開かれている。約120点の資料を展示し、開港後の横浜に誕生した居留地での西洋人の生活や、西洋人から見た日本人像をさまざまな角度から紹介。ドイツ商人の妻が残した明治中期の「貼込帳」も初めて公開している。10月22日まで。

 開港後の横浜には外交官や宣教師らに続いて多くの商人とその家族たちが訪れ、日本最大の居留地社会が誕生した。西洋人たちは、本国の家族や友人に宛てた手紙や滞在記などの中で、横浜での暮らしぶりや日本の風景、習慣などを伝えている。

 貼込帳はブレーメン出身の貿易商フリードリッヒ・グローサーの妻クララが残したもので、舞踏会の招待状や、横浜に停泊中のドイツ船で開かれた昼食会のメニューなど約500枚が2冊につづられている。中には赤色のヒゴイをかたどった、パーティーの席札など趣向を凝らした物も。クララは、大日本帝国憲法発布に伴う祝賀夜会の招待状や、招待客を乗せる特別列車の切符も、きれいに保管していた。

 そのほか、展示資料からは宣教師、外交官、ジャーナリストなど、さまざまな立場の西洋人から見た日本人像を読み取ることができる。同館の担当者は「横浜で暮らした西洋人が日本人とどう交流していたか、日本人をどのように見ていたかが分かる貴重な資料ばかり」と話している。

 大人200円、小中学生100円。問い合わせは、同館電話045(201)2100。

 
 

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