県内の障害児者とその家族に飛行機での旅行を楽しんでもらう「車いす空の旅」は13日、沖縄での2泊3日の行程を終え、羽田空港に到着した。ボランティアの支援を受け、太陽がまぶしい南国の雰囲気を満喫。参加者からは「郷土料理がおいしかった」「みんなと家族のように仲良くなれて、名残惜しい」といった声が上がった。
旅には、障害児者とその家族、ボランティアの計45人が参加した。初日の夜はスコールに見舞われたものの、翌日からは天候が回復。2日目は美(ちゅ)ら海水族館でイルカショーを見学した。最終日はテーマパーク「琉球村」を訪れ、伝統芸能のエイサーや獅子舞に歓声をあげた。
座間市から母親と一緒に参加した敷島郷乃(あきの)さん(25)は「水牛は大きくて、少し怖かった。沖縄の歌や踊りを楽しめた」と笑顔をみせた。
「車いす空の旅」は神奈川新聞厚生文化事業団とフュージョンコムかながわ・県肢体不自由児協会の共催。県遊技場協同組合・神奈川福祉事業協会などが支援している。