
小田急電鉄は、秦野市ゆかりの洋画家の故・宮永岳彦さんの原画を基にした大型陶板レリーフ(縦2・6メートル、横8・9メートル)を、小田急線下北沢駅(東京都世田谷区)の改札内コンコースに設置した。
宮永さんは美人画で知られ、秦野市内のアトリエで創作活動をした。また1957年に就役した特急ロマンスカー・SE(3000形)のカラーデザインと内装を手掛けるなど、同社と関わりが深かったという。
「出会いそして旅立ち」と題したレリーフは、同線代々木上原-登戸間(11・7キロ)の複々線化完成を記念し、宮永さんの娘婿で洋画家の辰夫氏らが監修、滋賀県と静岡県の工房が製作した。宮永さんのポスター作品や同社の車両、丹沢といった同線沿線の風景などがデザインされている。
3月29日に下北沢駅で除幕式が行われ、星野晃司社長は「新たなシンボルとして共感いただけるレリーフとなった。多くの方にご覧いただきたい」とあいさつした。