
横浜港のシンボル「横浜マリンタワー」(横浜市中区)が改修工事のため4月から一時休館した。再開は2022年4月となる見込み。3月31日夜は大勢の市民や観光客が展望フロアに訪れ、しばしの別れを惜しんでいた。
三脚を使って横浜・みなとみらい21(MM21)地区の写真を撮っていた会社員の福田つぐみさん(28)=同市港南区=は「初めて来たが、市内を見渡す高さがちょうどいい」。友人の吉田亜紀さん(38)=同市南区=は「再開したときは、さらに寄港が増えるクルーズ客船をたくさん写したい」と話した。
マリンタワーは1961年に開業。MM21地区の開発に伴い客足が落ち込み、2006年に民間運営会社が清算した。その後、市が取得して改修した上で、市と定期賃貸借契約を結んだ民間事業者が09年から営業してきた。市などは、潮風にさらされたタワーを2度目となる改修で塗り直し、エレベーターや空調設備を更新する。

