
東京湾に浮かぶ歴史遺産「第二海堡(かいほう)」への一般上陸解禁を受け、第1弾となる横須賀市民限定のツアーが23日行われた。約80人が参加し、島内の砲台跡や兵舎などを見学した。
午前と午後の計2回に分かれ、三笠桟橋(同市小川町)から乗船。海堡に上陸後は、東京湾を眼下に1時間ほど島内を散策し、写真撮影などを楽しんだ。
「貴重な遺産なので保存し、次の世代にも見てほしい」と会社員金森義和さん(68)。家族で参加した会社員原田桂吾さん(43)は「当時の土木技術が分かって興味深かった」と話していた。
今回のツアーは、市と横須賀商工会議所などでつくる横須賀集客促進実行委員会が企画した。4月からは「東京湾海堡ツーリズム機構」が旅行業者からの企画を受け付け、日程を調整。早ければ4月中にもツアーの募集が始まるという。
第二海堡は明治から大正にかけ、首都防衛のために東京湾口部に建設された三つの人工島の一つ。東京ドームより小さい約4万1千平方メートルで、国などが管理している