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性的少数者「孤立させず支援を」 横浜でトークイベント

話題 | 神奈川新聞 | 2019年3月22日(金) 11:26

「誰もが自分らしく生きられる社会」を築こうと開かれたトークイベント=横浜市西区
「誰もが自分らしく生きられる社会」を築こうと開かれたトークイベント=横浜市西区

 性的少数者(LGBTなど)の置かれた現状を知るトークイベントが21日、横浜駅東口の新都市プラザ(横浜市西区)で開かれた。支援者3人が偏見や差別から孤立を深め、生きづらさを感じている当事者の現状を説明。聞き入った約100人と共に、多様性を認める社会の在り方を考えた。

 登壇したのは、横浜で当事者の居場所づくりを行うNPO法人「SHIP」の星野慎二代表、弁護士の山下敏雅さん、性的少数者と社会的養護の問題に取り組む団体「レインボーフォスターケア」の藤めぐみ代表理事。女装パフォーマーのブルボンヌさんが司会を務めた。

 3人は親や周囲の理解不足から、当事者が孤立している現状を説いた。

 星野代表は「同じ高校生でも、(性的少数者であることを)親に受け入れられる子もいれば、『家を出て行け』と拒否されて行き場所を失う子もいる」と指摘。山下さんも「親から『ゲイをやめなさい』と言われ、首根っこをつかまれて精神科に連れて行かれた子もいる」と明かし、「親ですら守ってくれない子どもたちが、この21世紀にも大勢いることを知ってほしい」と呼び掛けた。

 藤代表理事は、男性として生まれ、自認する性別が女性のトランスジェンダーの体験を紹介。「親からの虐待を受け、入所した先の施設でも『女装をやめろ』などと言われ、どこまでも困難が続く例がある」と話した。

 その上で、星野代表は「話を聞いてくれる人が1人でもいれば変わる。孤立させないことが1番大事」と強調。ブルボンヌさんも「(性的少数者に対して)嫌な見方をしない人、ということが普段の言動から伝われば、当事者はそれだけでも気持ちが晴れやかになる」とし、まず当事者のことを知ろうとする気持ちを持ってほしいと訴えた。

 イベントは、市人権啓発活動ネットワーク協議会の主催。足を止めて聞き入る通行人の姿も多く見られた。

 
 

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