健やかな生活のための食とは何かを考えようと、横浜市立市民病院(同市保土ケ谷区、石原淳病院長)の医師らによる「レクチャー&トークショー」が17日、同市中区の書店「有隣堂伊勢佐木町本店」で開かれた。
催しは、同病院が2月に生活習慣病を防ぐためのメニューをまとめたレシピ集「からだを思い、味わう ヨコハマレシピ」(神奈川新聞社刊)を発刊したのを記念し、同店が主催した。レシピを提供した市内の飲食店シェフらも出席し、参加した約40人に日々の料理で気を付けるポイントなどを伝授した。
レクチャーでは、糖尿病内科部長の今井孝俊さん(44)が生活習慣病の現状と予防について「糖尿病は生活習慣の見直しで6割の発症が予防できる。適度な運動と合わせることで効果的」などと解説。同じく同病院の管理栄養士堀口眞樹さん(56)は「漬物を酢漬けに、しょうゆは柑橘類などに代用することで塩分を減らすことができる」と説明した。
トークショーでは、天ぷら店「天吉」、フランス料亭「横濱元町霧笛楼」など市内の有名5店の店主やシェフらが出席。それぞれの料理の立場から健康食の工夫について話し、「食事を楽しみながら、健康に役立ててほしい」などとフリートークを繰り広げた。