東京湾沿いを舞台とした「第33回北下浦ふるさとマラソン」が17日、横須賀市南部で開かれた。スタンドアップパドルボード(SUP)による海上コースを初設定。水面を進む39人と陸上参加の約2300人が全国から集まり、春の海辺で併走した。
マラソンは実行委員会と北下浦観光協会の主催。SUPコースは津久井浜、三浦両海岸で5月10~15日に開かれるウインドサーフィンワールドカップ(W杯)を盛り上げようと新たに企画された。
スタートやゴールは地元の名所である若山牧水の碑の周辺。SUPは5キロ、マラソンは1・5~10キロの4コースで順位を競った。
海岸に並んだSUPの選手たちはボードを抱え、フラッグの合図で一斉に海へ突進。晴天で風も波も穏やかな絶好のコンディションの下、輝く水面を懸命にこいでいた。
横須賀で「海あそびクリエイター」としてSUPの普及に努め、今回の運営を担当した原良一さん(57)は「伝統あるマラソンに加えてもらえたことは素晴らしい。海も参加部門などを充実して、陸に負けないにぎわいを演出していきたい」などと話していた。